やぁ、また会ってしまったね、ワトソン君。そんな嫌そうな顔をするなよ。私とて君に会いたかったわけではないんだ。まぁ恋しかったということにしてやらなくもないがね。
そういえば、昨晩は七夕にお似合いのとても良い天気だった。土砂降りだったじゃないか、だって？だから良い天気なんだよ。織姫と彦星にとっては、だがね。いくら恋ごときに盲目になった阿呆二人とはいえ、年に一度の逢瀬を下界の住民共に観察されたんじゃプライバシーの侵害も甚だしいだろう？私達の心配など無用で雲の上でよろしくやっているのさ。まぁ普段ベッタリしていないからあんな関係が長続きするのだろうね。
……察してくれよ、テスト後なんだ。
ほう、私の頭を心配してくれるのかい？君にしては優しいじゃないか。それならこの精神状態を観察してレポートに纏めてくれ。さすればテストという重圧が未成年の心内環境にどれだけの負荷をかけるか、教育委員会にでも文科省にでも訴えることができるだろう？まったくこんなにも掃除機をかけたくなったのは生まれて初めてなんだよ。
私は君の文章力と情報操作能力を評価しているんだ。その評価に対する恩返しがしたくなってきた頃だろう？……ほらまたそんな嫌そうな顔をする。笑う門には福来るという極東の言葉を知らないのかい？
なぁ、待ってくれよワトソン君、まだ私の話は終わっていない！人の話は最後まで聞くのは最低限の常識だろ！ワトソン君！




テスト終わた＼(^O^)／



ハンネをシャーロックにすべきか悩む今日この頃←