今、美味しいもの作るからねっ♪
例えば私が一人暮らしなんてしていたならばだよ、ワトソン君。
そしてこれまた仮定の話だがね、可愛いけど少しお転婆でしかし面倒見のいい幼なじみがいたとする。
あぁ、可愛いの下に二重線だ。赤の二重丸でもいい。
おっと話が逸れた。すまないね、考えがまとまっていないんだ。
そう、もしも私がそんな人生の中にいたならば、そろそろ彼女が冒頭のような台詞を口にしながらエプロンと食材を持参してお粥を作りに来てくれる頃だとは思わないかい?
もちろんエプロンはピンクに決まっている。白も捨て難いがね。
合鍵はポストの中、彼女もそれを承知していて事前連絡は無しだ。
ただの妄想じゃないか、だって?
それは当たり前だろ、ワトソン君。私は最初に仮定の話だと言っているじゃないか。
なにより……
私 は 女 子 高 生 で 、
そ の 上 、一 人 暮 ら し で も な く
何 よ り 幼 な じ み は 皆 男 だ か ら ね !
まったく残念な話だよ、ワトソン君。
あー、風邪引いた。
こめかみが ずっきゅんどっきゅんする。
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